ドクターから皆様へ
「美容外科の治療」と聞いて、皆さまはどんな印象をお持ちですか?
日常的に治療を行っている私たち美容外科医にとっては「普通」のことでも、初めて治療を受けられる患者さまにとって、「美容外科の治療」というのは「特別」なことであり、不安や心配も多くあると思います。
そんな患者さまの気持ちを理解し、より良い治療を提供するために、私自身もこれまでさまざまな美容外科治療を体験し、時には自分自身に施術を試みることもありました。これにより、患者さまが治療中に感じる可能性のある不安や痛みを実感し、どのように治療が進むか、そしてどのような効果が期待できるかを深く理解することができました。
以下は、私がこれまでに実際に体験した施術の一例です。
今までに受けた施術
二重埋没法、目の下のふくらみ取り(クマ取りの施術)、ワキガ吸引法、ワキ汗ボトックス注射、各種光治療、レーザー治療、ピーリング、ヒゲ脱毛など。
自分自身で行った施術
(これは専門医である私だからこそ行えることであり、一般の方が安全に行えるものではありません)
糸のリフト(スレッドリフト・フェザーリフトなど色々な名称があります)、ボトックス注射(額、眉間、鼻根、目尻、目の下、口角上げ、エラ(小顔))、ヒアルロン酸注射(ゴルゴライン、ほうれい線、口唇、アゴ)など
※一部インスタグラムにも掲載していますので、ぜひご覧ください。
これらの体験を通じて、私は患者さまにどの治療が適しているか、また治療中の不安や痛みをどう軽減できるかについて、より深く考えることができるようになりました。施術にはリスクやダウンタイムが伴うこともありますが、患者さまにとって最も安心できる選択を一緒に見つけるために、全力を尽くします。
新しい治療法が導入された際には、まず自らが体験し、効果やリスクを十分に理解した上で、実際の治療にフィードバックしています。これにより、患者さまが安心して治療を受けられる環境を整えたいと考えています。
美容外科の治療を美しく仕上げるためには、何が必要だと思いますか?
「外科的技術が熟練していること」
もちろん、これは重要な要素です。しかし、技術だけで美しく仕上げられるわけではありません。
「丁寧に治療をすること」
これも非常に大切ですが、丁寧さだけで自動的に美しい結果が得られるわけではありません。
「多数の経験と豊富な知識があること」
これも治療を行う上での前提条件ですが、経験や知識だけで必ずしも美しい結果が得られるとは限りません。
では、あと何が必要なのか?
それは、美容外科医としての「美的センス=感性」です。
この感性があるかどうかで、仕上がりの美しさに違いが生まれます。
私の自信は、この「感性」にあります。生まれ持った感性を活かし、患者さま一人ひとりの個性を引き出すデザインを行うことで、より自然で美しい結果を提供することを目指しています。
もちろん、施術にはリスクが伴うこともありますので、治療の前にはしっかりとご相談させていただき、最適なアプローチを選択してまいります。これからも、多くの患者さまのために、この感性を活かし、最良の結果を提供できるよう努力を続けていきます。
一つのクリニックで得られる収益には限りがあり、経営的には分院を設立して拡大することが一つの選択肢となります。しかし、私が何よりも重視しているのは、患者さま一人ひとりに最高の治療を提供することです。
分院化を進めるためには、ドクターやスタッフの数を増やす必要があります。しかし、私と同じスキルや感性を持つドクターを見つけることは容易ではありません。もちろん、優れたドクターは多く存在しますが、私が患者さまの治療を担当することで得られる安心感や信頼を、同じレベルで提供できるかどうかは、慎重に考えなければなりません。
私が最も信頼しているのは、長年の経験を積んだ自分自身の腕です。このスキルと感性を他のドクターに完全に任せることは難しいと感じています。何より、たとえ分院化によって収益が増えたとしても、その結果として治療のクオリティが低下してしまうようでは、患者さまにとって不利益になると考えています。
そのため、私は分院を作り拡大するのではなく、この植村美容外科を一本で続けていきたいと思います。これからも、直接患者さまに向き合い、最高の治療を提供できるよう努力してまいります。
「患者さまと一緒に悩み、そして喜ぶ」
それが美容外科医として私が一番大切にしていることです。
組織の規模が大きくなる中で、このたった一つの大切なことを見失ってしまうことがありました。
その度に自分の中に生じる矛盾に葛藤し悩んだことが、開業を決意したきっかけでもあります。
これからは、本来の医療サービスの原点に戻り、「患者さま第一主義」のクリニックを目指していきます。
経歴
新潟市出身 | |
1998年 | 新潟大学医学部 卒業 同大医学部 第一外科 勤務 |
2005年 | 品川美容外科 入職 |
2007年 | 品川美容外科 新潟院院長 |
2014年 | 品川スキンクリニック 新潟院院長 |
2015年 | 植村美容外科 開業 |
2022年 | 医療法人社団 植村美容外科設立 |
【資格など】 | ● 医学博士 ●日本美容外科学会(JSAS)認定 日本美容外科学会専門医 ● ベスト・オブ・ミス新潟 審査委員長 |
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